加藤肇の「前向き!!投信ゼミナール!!」

・「よくわからないまま」投信を利用してる方!!

・銀行での投信窓販解禁以来、16年!!
・お客様向けセミナー講師回数3500回超!!
・指導した販売担当者は10000人以上!!
・お客様目線から「やさしく」「大事なとこだけ」
 解説します!!

【20160414のマーケットから】強気へ?

□■前向き!!投信ゼミナール!!■□第192号

**日記**
>4月14日
・熊本で地震…
・仲間がいる…戦友がいる…mixiのメッセージで無事を確認
・朝が明けると、不安に負けた人たちのパニック的な行動が予想される。
・どうか、落ち着いて行動できますように…
・みなさんも仲間のために祈ってください。
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※ご注意ください!! 
・本ブログの情報は…
・信頼できると判断した資料や私の経験をもとに提供させていただいておりますが、
・今後の投資成果を保証するものではありません。
・「投資」にあたっては「自己判断」「自己責任」で行っていただくようお願い致します。 
・*Bはブルンバーグから*nは日経電子版から*Rはロイターからの引用コメントです
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**ブルンバーグ:コラムから**

【哀しい先達:JAPAN】:※原文を基に加藤が要約・補足・コメント

●1980年代後半からの日本の経済・金融面の沈滞…

(欧米の著名エコノミスト・政策当局者)
>従来…
・「他の先進国・地域にはほとんど関係ない。」
・「日本と同様の事態は起こり得ない。」
※前々FRB議長グリーンスパン:「我々は…『愚かな(間抜けな)』日本の二の舞は踏まない・・・。」
>現在
・「近年の動向を踏まえれば…過去および現在の日本の経験を理解する重要性を認める。」
…従来よりも謙虚な姿勢に

●日本が示した5つの現実●

【1】『金融バブル崩壊に伴う低成長から決定的に抜け出すのは容易でない。』

★経済の停滞が長引けば長引くほど…景気浮揚を阻む構造的な逆風は一段と力を増す。
…それは現在の成長軌道に留まらず、将来の潜在的な軌道にも影響を及ぼす。

※バブル崩壊(1980年代後半)の教訓
>2000年代初頭…(欧米での見解)
★バブル崩壊以降の「失われた10年」
・「日本の政策当局者が一段と時宜を得た形で刺激的な金融・財政措置を実施していれば…簡単に回避できた。」
 ↓ ↓ ↓
>2008年リーマンショック後
★世界的な金融危機…欧米→リセッション(景気後退)に陥いる
(欧米の金融当局)
◇「必要なら何でもする」という手法を積極的に採用…
⇒欧州中央銀行(ECB)&米金融当局(FRB)…予想外かつ異例の金融措置実施

>2016年4月現在
●欧米いずれの成長率も脱出速度には未達

【2】『経済リスクにおけるデフレの重要性上昇』
>1990年代以降
(日本):物価下落&将来の低インフレ見通しの定着…それに伴う消費や投資への逆風との闘い
 ↓ ↑
(欧米):10大経済リスク…「デフレ」…重要視されず
∴日本から得られる教訓があるとはほとんど誰も考えず…

>現在…事態は変わった…
<ECB>
▼物価下落…主要な懸念材料の一つ
▼マイナスの名目金利を含め…実験的要素を強める措置の採用を促すケース増加
<FRB>:ECBほど深刻ではないが…
▼デフレ…配慮するリスクの一つに

【3】『異例な金融政策の新たな問題点浮上』
>従来
(金融当局の大半)
■人為的に低く抑えられた金利■
●銀行融資の増加を促進…持続的な景気拡大に寄与…には疑問
◎「ポートフォリオリバランス」*1による経済成長への寄与…は肯定
*1:
・低利回りの「安全」な政府債→より高リスクな証券へ
・資産価格上昇→経済成長にわずかながらも好影響
★待望の包括的な政策対応がでるまでの時間稼ぎ

>現在(異例の金融政策の有効性…既に慎重な評価が下されている中で…)
(日本の現実)
★こうした評価にさらなる留保が必要であることを示唆
<日本銀行>
●予想外のマイナス金利導入…一連の意図せぬ結果…日本の成長・金融安定性の見通し複雑化
▼国債市場…流動性低下
▼家計…金融システムとの関与減少
▼日銀への政治的監視の強化
▼募る政策への一般の不満と警戒感
…政策に付随した被害についての認識高まる
…金融当局が政策面でこれほど多くの責務を負担し続けることができるか

【4】『金融政策と為替相場の関連性の限界』
>従来
(大多数の経済学教科書)
・「主要国金融当局が…他国・地域の当局に比べて金利差を拡大…為替相場への影響も大きくなる。」
・「当局が一層の金融緩和に踏み切れば…その通貨は下落する。」

>現在
<日銀:マイナス金利導入>
▼実際に起こったのは円安ではなく…大幅な円高
…内外金利差の効果には限度があることを示唆

【5】『成長への構造的な障害への対応の重要性』
>日本から得られる最も重要な教訓…
☆:「3つの矢」:金融緩和・政府支出・ビジネスの規制緩和…政策当局者が同時に進める必要性
>日本のケース…
▼最初の2つの矢だけでは不十分…成長への構造的な障害(*2)にも対処する必要性大

*2:
・一部セクターへの非生産的な参入障壁・不十分なインフラ・機能不全の労働市場・一部の過剰債務

>現在
●異例の金融政策…効果を失うだけでなく逆効果となり得る状況
∴必要とされる取り組みがなければ…政策への失望は例外ではなく常態となる!!

>>:「哀しい先達」ではあるが「問題を先取りした」とみ言える
>>:今度は「脱出」を先取りできるか…日本の未来への実力が問われている

**昨日の各市場概況**

【国内株】:1カ月ぶりに3日続伸
>東京時間15:29現在
・日経平均  16911.05(+529.83 +3.23%)…2016年3月2日以来の上昇率
・TOPIX    1371.35(+38.91 +2.92%)
・東証マザーズ    1104.32(+24.36 +2.26%)
・ジャスダック    109.20(+0.79 +0.73%)
・東証REIT指数    1906.51(+9.13 +0.48%)

▽米欧株…大幅高
▽ドル円…109円台に定着
☆外部環境の改善
★外部環境頼みの面が強い…今後もドル円相場や原油動向に振り回されるリスク継続

※東証1部:(騰落銘柄数)↑1796↓125→29・(業種別指数)全33業種↑・(売買代金)2兆6689億円・(出来高)25億273万株【米国株】:続伸
>NY株式13日(NY時間16:21)
・ダウ平均   17908.28(+187.03 +1.06%)
・S&P500    2082.42(+20.70 +1.00%)
・ナスダック   4947.42(+75.33 +1.55%)
・CME日経平均先物 16645(大証終比:+225 +1.35%)

<アムンディ・ジャパン:吉野晶雄チーフエコノミスト>:*B
・「原油とドルの間に通常見られないような相関が出ている。」
・「日本にとって原油高・ドル高という足元の組み合わせは…海外投資家のリスク許容度の高まりと資源国向けなどへ輸出の伸びにつながる。」
・「投機筋は日本株をアンダーウエートしていたとみられ…原油高・為替安定・中国輸出の回復という環境下での買い戻し。」
・「ことし米国が利上げできないと考える極端に悲観的な4割の投資家の存在や日米金利差を考えると…4-6月には113-114円まで円安に戻ってもおかしくない。」

<いちよしアセットマネジメント:秋野充成執行役員>:*B
・「ドル高が是正されているため…1-3月の米企業決算は予想ほど悪くないだろう。」
・「米国株は投資家マインドの改善でニュートラルゾーンの水準まで戻った。」
・「日本株が戻り切れない要因だった円高が止まれば…世界を見渡しても出遅れている日本株を買うという流れになりやすい。」
>13日時点年初来パフォーマンス
・米ダウ工業株30種平均:+2.8%・ストックス欧州600指数:▲6.2%・日経平均:▲14%

<証券ジャパン:大谷正之調査情報部長>:*B
・「中国や原油など外部環境の不安感が一つ一つ取り除かれ…需給面でも海外勢の売りが収まり…買いに転じた可能性がある。」
・「下値の可能性は薄らいだ。」

<財務省>:対外・対内証券売買契約等一覧表
>先週(3-9日)
▽海外投資家による対内株式投資=+1465億円…2週連続の買い越し
(日経平均チャート)
・終値(1万6911円)>年初からの上値抵抗線:75日移動平均線(1万6844円)>投資家の短期採算ライン:25日移動平均線(1万6595円)

>>:移動平均線の動きも短期的反発を示しているが75日線は依然下向き…

【米国株】小幅高
>NY株式14日(NY時間16:23)
・ダウ平均   17926.43(+18.15 +0.10%)…2015年7月20日以来高値
・S&P500    2082.78(+0.36 +0.02%)…4ヶ月ぶり高値水準
・ナスダック   4945.89(-1.53 -0.03%)
・CME日経平均先物 16855(大証終比:-45 -0.27%)

▽今週から始まった決算を見極めたいとのムード強い。
※金融株↑…事前に弱い決算予想(ある程度…織り込み済)→悪材料出尽くし感も

<FBBキャピタル・パートナーズ:マネジングディレクター;マイケル・ムッシオ>:*B
・「ここ6-7週間で得た利益を確定する時期だ。」
・「様子見の展開に戻った。」
・「市場はある程度上向きのサプライズを織り込んでいるようだが、それはまだ分からない。」

【NY外為】 :ドル小幅高
>前日
*米ドル*
☆3週間ぶりの大幅高
▽海外の中央銀行…対ドルでの自国通貨高抑制
<シンガポール通貨庁(MAS:中央銀行)>
>14日:シンガポール・ドルの為替レート…ゼロ%上昇の中立的な政策スタンスに移行
…予想外の金融緩和
<カナダ銀行(中銀)>
…カナダドル(1月中旬から10%余り上昇)…景気に悪影響を及ぼし始めていると警告
<日本>
…口先介入強化(日本円:今月に入って主要通貨の中で最も上昇)
<米国>
…利上げペースをめぐる米金融当局者の慎重なコメント
<アトランタ連銀:ロックハート総裁>:14日「利上げに関して辛抱強さが正当化される。」
*米ドル*…年初来で軟調に推移

<USバンク・ウェルス・マネジメント:債券調査責任者;ジェニファー・ヴェイル>:*B
・「これらの国の一部には介入しないよう圧力がかなり掛かるだろう。」
・「低成長の環境では強い通貨をさほど長くは維持できない。」

<元IMFエコノミスト:SLJ マクロ・パートナーズ共同創業者;スティーブン・ジェン>:*B
・「米ドルの減価によって…経済が弱い国の通貨を押し上げるのは合理的でもないし…世界にとって非生産的だ。」

<ソシエテ・ジェネラル:グローバル・ストラテジスト;キット・ジャックス>:*B
・「米ドルの最近の下落局面は…国際情勢を受けた次の上昇基調に入る前の一服にすぎない。」
・「米ドルの上昇は米経済の強さよりも米国以外の景気の弱さが原動力になるだろう。」

>>:これだけの強気が現在は米ドルを支えている

>>:つかの間の「戻り」に安堵のため息をついいている余裕はなさそうだが…
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■エリオットの波■は日経平均では…「下げの鼓動」最後の調整波にあり、その中での(下げ)→(上げ)→(下げ)→(上げ)に…戻りは短く再び長い下げに入るだろう
■エリオットの波■:加藤のチャート利用法
※mixiコミュ:「SCMTBはじめくん」に掲載!!
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※こんな時だからこそ…確認しておこう…振り落とされないために…しっかりつかまっているために…

<偉大な先達「山崎和邦」氏(元野村證券営業本部長)の見通し…>
<当面の注意事項>
(1)これからの上昇は「中間反騰」だから戻りのメドを見切って…出来るだけ沢山売っておくことだ。
(2)そのあとにバーゲンセールが来る。
(3)その時は何を買っても儲かる。⇔怖い自己を乗り越える自律が必要…それが儲ける資格!!
※買下がり戦略は第152号ご参照

<加藤補足>
>日経平均で17000円までの戻りは「想定の範囲内」である…突破「18000円」が想定内にも反落
☆:25日移動平均線との▲12%乖離超(1月21日と同様)で反発すると予測
※2月12日で▲13.5%→反発した(騰落レシオも58.67%<70%と割安ゾーン入りしていた)
※4月14日で乖離は+1.9%・騰落レシオは115.0%(乖離率・騰落レシオともに中立)
◎乖離率は「短期的な」反発に入った。

>世界全体の「金融政策」協調に加え「財政政策」での協調がない限り上昇には限界
●今回のような「意味不明」の上昇には必ずそれ以上の「咎め」が…
>一旦の戻りの後…「作られた」金融不安などを起因に再び下落へ…
※覚悟すべき目処(山崎氏):1万4809円!!(始動点から大天井までの半値押し)
…このころ世間はみんな弱気になる…だからこそ安値で買えるのだ…と山崎氏は言う
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<加藤の予測>
【当面見通し&方針:1511末時点】 (追加(6)・…訂正(4)&(3)…3回目)
(1)年初急落…持ち直しは年央以降…年末急伸
(2)日経平均は14000円(ちょい割れあり)から22000円
(3)ドル円は106円(ちょい割れあり)から125円(リスクは円高に)…160408
  訂正前:ドル円は110円(ちょい割れあり)から125円(リスクは円高に)
  訂正前:ドル円は113円(ちょい割れあり)から125円 (年央までなら120円)
  ★03月01日の時点で円高目処を112.30円→111.50円→110.90円 と算出…突破!!
  ※04月08日の時点で円高目処を108.00円→106.50円→105.20円と算出
  ※現在の水準109.35円(04月15日)で上値抵抗は109.96円・下値抵抗は108.81円
  ★為替は苦手だぁ!!
(4)反発のきっかけは「インフラ公共投資」の推進を相場が認めること (金融政策ではない!!)
  訂正前:「中国」の「本格的財政」出動を相場が認めること
(5)新興国関係は「腹を決めて」金利を取るに徹する(投信で言えば基準価額が20%下がったら
買い下がる)
(6)買い下がったもので利益が出たものは10%毎に利食い
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**お知らせ**
>4月24日(日) 13:30‐15:00 
・会場:小田原(おだわら市民交流センターUMECO…前回と同じです
・小田原FP事務所さんのご協力をいただいています
・小田原駅から徒歩1分)
・定員:20名(参加費:1000円…リピーター・ペア割引あり)

>5月1日~4日
・受かるぞ!!FP3級!!GW特訓(GWで4日間で一気に合格圏へ!!)
>5月開催予定
・新入銀行員のためのマーケット知識基礎講座
…両方とも「ストリートアカデミー」に詳細掲載してます。

https://www.street-academy.com/steachers/62329


※お問い合わせは…mstb2021139@goo.jpまで

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