加藤肇の「前向き!!投信ゼミナール!!」

・「よくわからないまま」投信を利用してる方!!

・銀行での投信窓販解禁以来、16年!!
・お客様向けセミナー講師回数3500回超!!
・指導した販売担当者は10000人以上!!
・お客様目線から「やさしく」「大事なとこだけ」
 解説します!!

【160415のマーケットから】

□■前向き!!投信ゼミナール!!■□第193号

**日記**
>4月15日
・千葉銀行のセミナーで「野村AM:桜本氏」の話を聞く…
・野村は驚くほどの強気だ。「うんうん」とうなづく聴衆のみなさん…
・アンケートにこう書いて席を立った。「野村がここまで強気なら…逆張りだ!!」

・熊本の地震が今(16日午前5時)も続いている。
・みんな不安の中で朝を迎えるのだろう…仲間の「強さ」を信じよう…
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※ご注意ください!! 
・本ブログの情報は…
・信頼できると判断した資料や私の経験をもとに提供させていただいておりますが、
・今後の投資成果を保証するものではありません。
・「投資」にあたっては「自己判断」「自己責任」で行っていただくようお願い致します。 
・*Bはブルンバーグから*nは日経電子版から*Rはロイターからの引用コメントです
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**ロイター:コラムから**

【中国は最悪期を脱したか?】:<第一生命経済研究所:主席エコノミスト;西濱徹 >

※ 原文を基に加藤が要約・補足・コメント

<中国:1―3月期実質国内総生産(GDP)成長率>:前年同期比
・発表:+6.7%
▼前期(同6.8%)から一段と減速
▼2009年1―3月期(同6.2%)以来となる7年ぶりの低い伸び
▼前期比年率ベース(第一生命経済研究所試算)でも…前期から減速基調が強まる
⇒中国経済は依然として減速感を抜け出せていない数字が続いている…
 ↓  ↑
(国際金融市場)
▽3月の全国人民代表大会(全人代)…中国経済に対する過度な悲観論を修正
…「中国経済をめぐる環境は徐々に変化しつつある。」

**製造業の景況感は大幅改善&輸出も拡大**

◎3月の経済指標の動きからも明確に読み解くことが可能◎

<製造業購買担当者景況感(PMI)>:長期にわたって下落トレンド
▽全人代の前後に大きく改善(>>:ここが「中国らしい」のだが…)
・政府版…好不況の分かれ目となる50を上回る水準(50.2)に回復
・民間版(財新PMI)…大幅に上昇(52.2)している。
 ↓ ↓ ↓
<中国のGDP>
>現在:第3次産業の割合>50%…サービス業に対する依存度が高まっている

>雇用面&世界経済との関係において…製造業への依存度高い。
∴製造業の回復…世界経済全体にとっても底打ちを促す一因になるとの期待が高まる

<貿易額(輸出+輸入)>
▼依然として前年を下回る伸び…

(輸出)…9カ月ぶりに前年を上回る伸びに転じる…
∵今年…春節(旧正月)の連休が2月初旬(昨年…2月下旬)
▽底打ちを示唆する兆候(?>>:ちょっと無理あるで…)
(輸入)…国際商品市況の低迷が足かせ
⇔鉄鋼石・石炭・原油など鉱物資源の輸入量は着実に拡大傾向を強める…
▽先行きにおける経済活動の活発化を期待させる動きも…
▽中国による需要拡大の動き…原油をはじめとする国際商品市況の上昇を促す一因に
→国際金融市場の混乱一服につながっている可能性も…
∴中国経済の底打ち期待…世界経済にとってプラスに作用していると判断

>>:この理論展開は「聞き手」には心地よいだろうな…


<鉱工業生産>:前年同月比
・発表:+6.8%
・前月:+5.4%
▽大きく加速…前月比の拡大ペースも1―2月と比較して加速感を増す

●鉱工業生産の伸びに潜むリスク●

★国有企業や民間企業など中国国内資本が中心となって増産の動きを強めている点
⇔外資との合弁企業では生産調整の動きが終わっていない
 ↓ ↑
<全人代>:共産党&政府
(1)構造改革の必要性を強調
(2)当面の景気下振れ回避のためインフラ投資の拡充をはじめとする景気下支え策も打ち出す
 ↓ ↓
★(2)を反映…セメントや鉄鋼製品などの生産設備や在庫の過剰感が懸念される財で生産拡大の動きが顕著に
 ↓ ↓
★党と政府がこれまでサプライサイド改革の一環として重視する「ゾンビ企業の淘汰」が一連の動きによって後ずれする可能性大(「鉄鋼」は年3億トンの過剰生産>日本の年間生産1億トン)
 ↓ ↓
★中国経済が抱える構造問題は一段と深刻なものになるリスクを孕んでいる

>>:ここが一番大事なのだよね?西濱さん…

<小売売上高>:党と政府が経済成長のけん引役として期待を寄せる個人消費の動向を示す
>前年同月比
・発表:+10.5%>予想
▼依然として景気を大きくけん引するには至らず
・自動車や家財など耐久消費財に対する需要…底堅い(減税や一昨年来の金融緩和の効果)
・一般消費財やサービスに対する需要は勢いを取り戻せていない
 ↓ ↓
★ディスインフレ基調継続
・一般消費財やサービス関連…物価上昇圧力後退
・コアインフレ率除:食料品・エネルギー)…当局の定めるインフレ目標を大きく下回る水準で推移


<固定資本投資>:3月単月で景気押し上げに最も貢献
>1-3月ベース
・発表:+10.7%>小売売上高(3月単月ベース…1―2月に比べて加速感が増す)。
(1)中央並びに地方政府が実施する公共投資
(2)国有企業による投資計画の拡大

▼民間部門…投資が一段と減速感を増している
∴足元における投資拡大の動き…公的部門に対する依存を強めていることを示唆

<不動産投資>
>1―3月ベース
・発表:+6.2%…伸びは依然として低い
▽約1年ぶりの水準…急速な回復
▽不動産販売でも加速感強まる
∵(1)一昨年来の金融緩和…同国金融市場では「カネ余り」の状況継続
∵(2)昨年来の株式市場での「バブル崩壊」…大都市を中心とする一部の不動産市場に再び資金が回帰(>>:中国の住宅の過剰供給=1300万戸…豪州の人口=2300万人!!)

>上記、経済指標の動きからは…

<第一生命経済研究所:主席エコノミスト;西濱徹 >
・「当局も認めるように…足元の景気は『安定しつつある』と評することができる。」(>>:(・・?(・・?)
・「その一方…先行きについては当局も『下押し圧力は過小評価できない』との見方を示しているように…下振れリスクは小さくない。」
・「事実…3月の景気底入れは公共投資と不動産投資に大きく依存している姿が見て取れ…これらが息の長い景気回復を促す要因となり得るかは不透明である。」

・「当面の景気については…公的部門を主体とした生産拡大を促す動きが下支えにつながると見込まれるが…その後については、一進一退の展開となる可能性に留意しておく必要があろう。」

●注意すべき要因●

(1)党と政府が計画する「ゾンビ企業の淘汰」…一段の前進
▼関連部門を中心に大量の失業者の発生
 ↓ ↓
(2)食料品物価の上昇に伴う供給インフレの進展…経済的な格差拡大が助長
(3)不動産市況の活況…資金調達の多様化&活発化
・従来からの銀行などによる不動産ローン
・「ピアツーピア(P2P)金融」…資金の貸し手と借り手をインターネットで仲介…など
 ↓ ↓
▼急激な市況の悪化…金融市場に新たなリスクを誘発する可能性も

(深セン市・上海市):すでにバブルの様相を呈す
>先月末:ローンの頭金規制をはじめとする不動産投資規制実施
…足元では不動産販売が急減するなどの効果が発現

>>:当局が言ってるほど事態は改善していない…が本当のところだろう…
>>:ただ…マーケットは「今はどうでもいいや」と思っているのだろう
>>:僕がいつも言ってる「中国はメインにはなり得ない」状況は続いている…
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**昨日の各市場概況**

【国内株】:反落
・日経平均  16848.03(-63.02 -0.37%)
・TOPIX    1361.40(-9.95 -0.73%)
・東証マザーズ    1114.15(+9.83 +0.89%)
・ジャスダック    109.20(0.00 0.00%)
・東証REIT指数    1893.49(-13.02 -0.68%)

▼日経平均…今週の3連騰で1100円超の大幅高…週末を控えた利益確定売りが出やすい環境
▼昨日夜に発生した熊本地震が心理的に重石となった面も
▼ドーハ会議控えた原油安
▼G20などのイベント懸念

※東証1部:(騰落銘柄数↑565↓1262→125・(業種別)↑6/33業種・(売買高)19億8537万株…4営業日ぶりの20億株割れ・(売買代金)2兆593億円

<三菱UFJ国際投信:宮崎高志戦略運用部長>:*B
・「目先筋が一方向に売っていたポジションをイベント前に巻き戻した動きが一巡した。」
・「企業の生産性が上がらず…中長期でみて日本株が選好されにくい中では目先筋の売買に振らされやすい。」
・「長期資金が入りづらい状況で…20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議などイベントが終了した来週は…また目先筋がショートを振るリスクもみておかなければならない。」

<野村証券投資情報部:若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジスト>:*B
・「熊本県には製造業の工場や拠点があり…サプライチェーンを通じ個別企業には影響を与える可能性がある。」

<国際通貨基金(IMF):ラガルド専務理事>
・「為替介入は混乱を招く変動回避の場合に限り正当化できる。」
<米財務省>:日米財務相会談後…
・「ルー長官と麻生太郎財務相が…為替相場に関するG7とG20のコミットメントを全ての国々が順守する重要性で合意した。」
 ↓ ↓
<岩井コスモ証券投資情報部:堀内敏一課長>:*B
・「為替介入を認めるラガルド発言に加え…日米財務相声明もあり、投機筋はやりにくくなった。」

【米国株】見極めムード強い
>NY株式15日(NY時間16:22)
・ダウ平均   17897.46(-28.97 -0.16%)
・S&P500    2080.73(-2.05 -0.10%)…週間ベース+1.6%
・ナスダック   4938.22(-7.67 -0.16%)
・CME日経平均先物 16650(大証終比:-110 -0.66%)

▼小幅安…今週から始まっている決算を見極めたいムード強い。

<TDアメリトレード・ホールディング:チーフストラテジスト;ジョー・キナハン>:*B
・「週間ベースでは良好だった。」
・「金曜日になると週末を控えて市場参加者はある程度リスクを取り除いている。」
・「これまでのところ…企業決算で経営陣からネガティブな声が聞かれないのは救いだ。」
・「少なくとも過去2四半期の決算を考えると…ネガティブなトーンを市場は恐れていた。」

【NY外為】 :ドル下落…弱い米経済指標で利上げ観測が後退

*米ドル*
▼対ユーロと対円で4日ぶりに下落
∵米経済指標<予想…利上げ観測弱まる

*経済指標*
【米国】
*NY連銀製造業景況指数(4月)21:30
・結果 9.56>予想 2.00 前回 0.62
*鉱工業生産(3月)22:15:前月比
・結果 -0.6%<予想 -0.1% 前回 -0.6%(-0.5%から修正)…2ヵ月連続のマイナス・製造業弱い
*設備稼働率(3月)22:15
・結果 74.8%<予想 75.3% 前回 75.3%(76.7%から修正)
*ミシガン大学消費者信頼感・速報値(4月)23:00…予想に反して前月から低下…7カ月ぶり低水準
・結果 89.7<予想 92.0 前回 91.0
*対米証券投資(2月)16日5:00
・結果 720億ドル>前回 -119億ドル(-120億ドルから修正)

<アトランタ連銀:ロックハート総裁>:*B
>14日…「成長の軟化と依然低い水準にあるインフレを踏まえ…今月の利上げはもはや求めない。」


<コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ:チーフ市場アナリスト;オマー・エシナー>:*B
・「データがドル軟化の大きな材料になっているのは確かだ。」
・「それにより…今週に入ってからの緩やかなドル上昇の勢いがそがれている。」

>>:16日午前7自現在:ドル円108.72円・ユーロ円122.76円
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■エリオットの波■は日経平均では…「下げの鼓動」最後の調整波にあり、その中での(下げ)→(上げ)→(下げ)→(上げ)に…戻りは短く再び長い下げに入るだろう
■エリオットの波■:加藤のチャート利用法
※mixiコミュ:「SCMTBはじめくん」に掲載!!
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※こんな時だからこそ…確認しておこう…振り落とされないために…しっかりつかまっているために…

<偉大な先達「山崎和邦」氏(元野村證券営業本部長)の見通し…>
<当面の注意事項>
(1)これからの上昇は「中間反騰」だから戻りのメドを見切って…出来るだけ沢山売っておくことだ。
(2)そのあとにバーゲンセールが来る。
(3)その時は何を買っても儲かる。⇔怖い自己を乗り越える自律が必要…それが儲ける資格!!
※買下がり戦略は第152号ご参照

<加藤補足>
>日経平均で17000円までの戻りは「想定の範囲内」である…突破「18000円」が想定内にも反落
☆:25日移動平均線との▲12%乖離超(1月21日と同様)で反発すると予測
※2月12日で▲13.5%→反発した(騰落レシオも58.67%<70%と割安ゾーン入りしていた)
※4月15日で乖離は+1.5%・騰落レシオは104.7%(乖離率・騰落レシオともに中立)
◎乖離率は「短期的な」反発に入った。

>世界全体の「金融政策」協調に加え「財政政策」での協調がない限り上昇には限界
●今回のような「意味不明」の上昇には必ずそれ以上の「咎め」が…
>一旦の戻りの後…「作られた」金融不安などを起因に再び下落へ…
※覚悟すべき目処(山崎氏):1万4809円!!(始動点から大天井までの半値押し)
…このころ世間はみんな弱気になる…だからこそ安値で買えるのだ…と山崎氏は言う
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<加藤の予測>
【当面見通し&方針:1511末時点】 (追加(6)・…訂正(4)&(3)…3回目)
(1)年初急落…持ち直しは年央以降…年末急伸
(2)日経平均は14000円(ちょい割れあり)から22000円
(3)ドル円は106円(ちょい割れあり)から125円(リスクは円高に)…160408
  訂正前:ドル円は110円(ちょい割れあり)から125円(リスクは円高に)
  訂正前:ドル円は113円(ちょい割れあり)から125円 (年央までなら120円)
  ★03月01日の時点で円高目処を112.30円→111.50円→110.90円 と算出…突破!!
  ※04月08日の時点で円高目処を108.00円→106.50円→105.20円と算出
  ※現在の水準108.75円(04月16日)で上値抵抗は109.72円・下値抵抗は107.93円
  ★為替は苦手だぁ!!
(4)反発のきっかけは「インフラ公共投資」の推進を相場が認めること (金融政策ではない!!)
  訂正前:「中国」の「本格的財政」出動を相場が認めること
(5)新興国関係は「腹を決めて」金利を取るに徹する(投信で言えば基準価額が20%下がったら
買い下がる)
(6)買い下がったもので利益が出たものは10%毎に利食い
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**お知らせ**
>4月24日(日) 13:30‐15:00 
・会場:小田原(おだわら市民交流センターUMECO…前回と同じです
・小田原FP事務所さんのご協力をいただいています
・小田原駅から徒歩1分)
・定員:20名(参加費:1000円…リピーター・ペア割引あり)

>5月1日~4日
・受かるぞ!!FP3級!!GW特訓(GWで4日間で一気に合格圏へ!!)
>5月開催予定
・新入銀行員のためのマーケット知識基礎講座
…両方とも「ストリートアカデミー」に詳細掲載してます。

https://www.street-academy.com/steachers/62329

※お問い合わせは…mstb2021139@goo.jpまで

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