【週初雑感】20170529
<投資信託市場:2017年4月>
■投資信託市場への資金流入減速
<QUICK資産運用研究所>
◎4月の設定額から解約額を差し引いた市場全体の資金流入額=2311億円。
☆3カ月連続の資金流入
⇔
★1年2カ月ぶりの高水準だった3月から減少。
★流入額は2016年10月以来の低水準。
<金融庁>:>3月末「顧客本位の業務運営に関する原則」公表。
●金融業界に対し…業務運営上…
…顧客の利益を最優先にする「フィデューシャリー・デューティー(FD)=受託者責任」への取り組みを求める。
>新年度からの適用
・新原則を受けて販売体制を整備する動き拡大…資金流入ペースが鈍化する一因に(外資系運用会社)
>>:日経を初め「取巻き連中」もさんざん煽ったことも影響しているだろう。
>>:かくして、個人金融資産は「分散」「長期化」のもとに必要以上の「固定化」が進むことになる。
*国内株式型*
★10ヵ月連続の資金流出超
>4月23日:フランス大統領選の第1回投票…フランスのEU離脱リスクが後退。
⇒日経平均株価が4月下旬にかけ大幅に上昇…目先の利益を確定する目的の換金売り。
・「未来変革日本株ファンド」(アセットマネジメントOne)などの資金流出が目立つ。
※5月27日日経電子版より
・さて6本の糸はどうなったか(・・?
(1)米国が再びトランプの「夢」を織り込む糸
(2)ユーロの意外な堅調ぶりを織り込む糸
(3)英国メイ首相の健闘ぶりを織り込む糸
(4)原油価格の変動を織り込む糸
(5)北朝鮮・IS国の地政学リスクを織り込む糸
(6)欧州の政権変動を織り込む糸
・それぞれの糸はその時々のタイミングにより太さや煌きが変化します。
・今見えている糸を見る…そしてその下にある細いけれど連綿と繋がる糸も忘れないようにしましょう。
(1)の糸…結局、「セル・イン・メイ」は実現せずに通過しそうではある。
◎「勝ち組」は「まだ売らせない。」方針のようだ。一瞬の下げはあるが、即買戻しで対応している。
●「売る理由・タイミング」として…ヘッジファンドの決算対策・FRBの利上げ実施が当面の注意点か?
(2)の糸…欧州圏の反グローバルの動きは沈静化しつつあるとの見方強まる。
◎リーマンショック以来のトルシェECBの超緩和政策は当面維持の見込み
◎ユーロ安によるドイツの独り勝ちも続くだろう。
⇒ドイツに牽引された欧州の経済堅調の米国景気堅調の欧州波及による更なる成長加速シナリオ浮上?
●夏に向けてギリシャの債務不履行問題が出てくるが現状インパクトは弱いだろう。
●IS国のテロ拡散による反グローバル化の再台頭には注意
(3)の糸…トランプ大統領の導火線となったともいえるEU離脱宣言
◎EU残留派でありながら民主主義の原点を護り自国有利の交渉を行うために万策を繰り出すメイ首相への信頼は高まる
●IS国のテロ発生。
(4)の糸…談合市場の継続
◎バレル当たり$40~$50での動き
●減産合意延長合意も材料出尽くしで「売却タイム」に
⇒特に騒ぐ必要なし!!
(5)の糸…IS国「テロ拡散」・北朝鮮「ミサイル瀬戸際外交」続く
●一番、怖いのは彼らの行為に慣れっこになってしまうこと。
⇒最近のマーケットは「どうせなんにも変わらない」という見方が増えている。
⇒それは、余分な資金がリスク資産に流入していることを示す
(6)の糸…「政策なき改革」
●反グローバル化だけがリスクではない。
●トランプ政権もそうだが「政策なき改革」の進行も大きなリスクだ。
※仏選挙は仏の試練の始まり。
★見栄えの良い政策を並べたマクロン政権…そもそも「与党」をもたない。
★実はトランプ政権を上回る素人政権で政策の実行性が薄いといううことを頭にいれておくことは大切だ。
■日本の糸はない(笑)…政府も日銀もなにをやりたいかわからない。他の糸にぶら下がっていくしかないだろう。
>迷った時はセミナーに!!
※次回セミナーは…
◎新宿
>6月10日(土):11時15分から12時45分 「前向き!!投信ゼミナール!!@新宿6」
・会場:SOBIZGATES2階A会議室 …前回と同じです
・住所:東京都新宿区新宿5-11-2 SOBLD
http://www.kaigi-room.com/build/access/c001346.php
・定員35名
・参加料:お一人様1,500円
※懇親会(自由参加)あり
◎大阪
>6月17日(土):13時から14時半 「前向き!!投信ゼミナール!!@大阪3」
・会場:NSE貸会議室B(大阪府大阪市北区西天満2-6-8 堂島ビルヂング1F)…前回と同じです
…淀屋橋駅 徒歩3分(大阪市営地下鉄御堂筋線・京阪本線)
…大江橋駅 徒歩1分(京阪中之島線)・北新地駅 徒歩5分(JR東西線)
・定員38名
・参加料:お一人様1,500円