●回復はする。
●それは2019年の水準までだ…とマーケットは再確認した。
●これ以上の成長への材料をどう見つけてくるのか?
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>2021年01月26日海外市場動向
【国際通貨基金(IMF)】:26日
<世界経済見通し>
◎日本や米国の経済活動…2021年後半には新型コロナウイルス流行前
の2019年末の水準まで回復。
◎世界全体の21年の実質成長率=5.5%
・昨年10月時点の前回予測に比べて+0.3%上方修正。
∵(1)日米の巨額の財政出動。
∵(2)コロナウイルスワクチンの普及。
→世界経済を押し上げると分析。
●地域によって景気回復の見通しにはばらつきが目立つ。
●ウイルス変異種など新たなリスクも浮上。
・2025年までの経済損失(試算)=22兆ドル(約2,280兆円)。
・ワクチンの普及が遅れれば21年の成長率は4.75%に留まる。
→さらなる下振れの恐れも。
<日本>
・2020年…リーマン・ショック後に迫る▲5.1%に落ち込み。
・2021年…+3.1%に回復。
・昨年12月に決定した事業費73兆円超の巨額対策。
→前回予測から+0.8%引き上げ。
・2022年…+2.4%。
<世界全体>
・2020年…▲3.5%
・その後の日米の追加対策による効果で見通しを引き上げ。
・2021年の世界の貿易額…+8.1%。
<米国>
・2021年…+5.1%(前回予測から+2%)
・昨年末の9,000億ドルの追加対策。
<ユーロ圏>
・2021年…+4.2%(前回予測から▲1%)
・新たな感染拡大や経済活動の制限。
<中国>
・2021年…+8.1% ・2022年…+5.6%
・いち早くコロナ前の水準まで回復。
<多くの新興国や途上国>
●景気回復に時間…先進国との格差が拡大。
●21年末にかけ9,000万人近くが極度の貧困に陥る恐れ。
【米国新政権】
<米上院>:26日
・米国務長官に指名されているブリンケン氏の就任を承認。
【ユーロ圏:金融政策】
<ビルドドガロー仏中銀総裁>
・パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を含むすべての
手段に柔軟になる用意。
・緩和スタンスをコミットしている。
・ショックやボラティリティによる正当化されない崩壊は避けたい。
・目標はなおインフレであり資金調達の条件は金融政策の波及。
【ユーロ圏:景気見通し】
<デコス・スペイン中銀総裁>
・第4四半期に見られた下振れリスクは第1四半期も続く可能性。
・第1四半期でのユーロ圏の景気回復はなお不透明。
【NY株式市場概況】:NY株式26日(NY時間16:21):引値
●ダウ平均:30937.04(▲22.96 ▲0.07%)
●S&P500:3849.62(▲5.74 ▲0.15%)
●ナスダック:13626.07(▲9.93 ▲0.07%)
●CME日経平均先物:28745(大証終比:+215 +0.75%)
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●ダウ平均は小幅安。
▽寄り付は上昇:ジョンソン&ジョンソンと3Mの決算が好調。
▼買い一巡後は戻り売り強まる。
*更なる上値追いにはもう一段の材料が欲しいところ。
(1)IT・ハイテク企業の決算を確認したい意向。
(2)FOMC…FRBの慎重姿勢強調を確認したい意向。
【NY外為市場概況】
●ドル・円:103円74銭から103円56銭へ下落して引け。
★欧州通貨高を受けたドル売りが優勢に。
●ユーロ・ドル:1.2176ドルへ上昇後1.2140ドルへ反落して引け。
★<仏中銀:ビルロワ・ドガロー総裁>:ユーロ高けん制発言。
★<ECB>:米金融政策との違いがユーロ高につながっているか
どうかを調査?
→ユーロ買いが後退。
〇ユーロ・円:126円16銭まへ上昇後125円90銭まで反落。
★国際通貨基金(IMF)…世界経済成長見通しを上方修正。
→リスク選好の円売りが優勢に。
〇ポンド・ドル:1.3688ドルから1.3744ドルまで上昇。
☆英国の隔離計画は回復をいずれ助けるとの見方。
→ポンド買いが再燃。
●ドル・スイス:0.8887フランから0.8867フランまで下落。
[経済指標:米国]:総じて堅調
*11月FHFA住宅価格指数
>前月比 +1.0%>予想:+0.8%(10月:+1.5%)
*11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数
>前年比 +9.08%>予想:+8.70%(10月:+8.01%↑+7.95%)
*1月リッチモンド連銀製造業指数:14<予想:19(12月:19)
*1月消費者信頼感指数:89.3>予想:89.0(12月:87.1↑88.6)