「思考回路」つぶやき:20200704
●もう、7月も4日。
●月曜日からは、新しい職場だ。
●独立記念日の振替でNYは休場。
●静かな朝だ。
<マーケットについて心の底>
●僕が最も尊敬する運用担当者は
年金のファンドマネージャー時代の
最初の課長だ。「
●課長は、勉強家で頭は常に冴え冴え
(前日飲み過ぎてなければ)。しかも、
怖かった。
●今でも「加藤」とあの低音で呼ばれたら
「はいっ‼️」と直立不動で応えるだろう。(笑)
●課長と冗談が言えるようになったのは
一緒に仕事して一年たってだった。
●その課長が、ある日呟いた。
「どんなに理屈を捏ねても、結局、運用は
スペキュレーション(投機)だ。」
「インベストメント(投資)は負け組が考えた
言い訳だ。」
「負け組にならないためには、マーケットの
呼吸を読むことだ。」
「マーケットが大きく息を吐いたら買う。」
「マーケットが大きく息を吸ったら売る。」
●普段は理論家の課長の情緒的な呟きに驚いた
が、それが結局、僕のベースになった。
●担当者やお客様に伝えるべきは、「理屈」では
なくてマーケットの「呼吸」だ。
●投信販売に関わってからも、そのスタンス
は変わらなかった。
●だから、分散して長期を基本にして
マーケットの呼吸を観測することに徹した。
●それでも、IT革命による上昇は捉えたものの
ITバブルの息の浅さは感じ取れなかった。
●リーマンショックは完璧にマーケットの
呼吸を読みとったと思う。
●「ぐちゃぐちゃ言わずに世界の街並みを買え❗」
と叫んだ日々が懐かしい。
●その後、マーケットの呼吸は小さくなって
いたが、今回のCovid19で久しぶりに大きく
息を吐き出した。
●今後どうなるのか?この新型ウィルスは
未だに正体を見せていないだけに厄介だ。
●正体を見せていない相手に楽観的な見方
だけで向かっていくのは危険というのが
現在のマーケットの呼吸ではないか?
●金融当局だけでなく、運用に関わる人も
また、「市場との対話」を忘れてはならない。
雨の朝に。