【思考回路:21】170209 為替始動
【注目】
<シンクタンク「ブリューゲル」>:ブリュッセル拠点
>8日公表
・ロンドンに拠点を置くグローバルバンクは…
…英国のEU離脱後に1兆8000億ユーロ(約216兆円)相当の銀行資産を欧州大陸に移転必要
…英国で最大3万人の雇用が失われるリスクがある
※1兆8000億ユーロ相当の資産は…
★英国の銀行システムの資産全体の17%に相当
★ロンドンのホールセールバンキング業務の35%がEU内の顧客との取引と推定(当社分析)
※2019年と想定される英国のEU離脱に伴い…
★パスポート制度*終了可能性大
*ロンドンの拠点からEU単一市場に属する他の国にシームレス(切れ目のない)なサービス
の提供可能
★金融機関…ホールセールバンキング業務の他のEU諸国への移転を余儀なくされる見通し
<アンドレ・サピル氏を中心とするブリューゲルの研究員G>
・「バックオフィス(事務処理部門)の多くがロンドンや世界の他の地域にとどまるとしても…
…少なくともEU27カ国に置かれる新たな事業体には…
…独立した取締役会と完全なシニアマネジメントチーム・シニアアカウントマネジャー・トレー ダーが必要になる。」
<米銀JPモルガン・チェース:CEO;ジェイミー・ダイモン>
・「われわれが予想していたよりも多くの雇用の移転が行われることになりそうだ。」
<英銀HSBCホールディングス:CEO;スチュアート・ガリバー>
・「ロンドン投資銀行の収入の約20%相当を生み出す人員をパリに移す可能性がある。」
*OECD景気先行指数(12月)*…総じて横這いと…
・世界:結果=99.9=11月
・ユーロ圏:結果=100.4>11月=100.3
・独逸:結果=100.5>11月=100.3 ・伊太利:結果=100.1<11月=100.2
・アジア:結果=99.8>11月=99.7
・日本:結果=100.1>11月=100.0 ・中国:結果=99.4>11月=99.2
・印度:結果=100.3<11月=100.3
・G7:結果=99.8>11月=99.7
・米国:結果=99.4>11月=99.3
・英国:結果=99.5>11月=99.3
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>さあ、大阪です!!
★「前向き!!投信ゼミナール!!@大阪2」 ★
>2017年02月18日(土) 13時~14時半(開場12時45分)
>場所:NSE貸会議室B(大阪府大阪市北区西天満2-6-8 堂島ビルヂング)…前回と同じです
…淀屋橋駅 徒歩3分(大阪市営地下鉄御堂筋線・京阪本線)
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>定員:38名
>参加費:1,500円(お一人様)
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◎国内株式市場◎:20170208
*TOPIX*:終値=1524.15(前日比+8.0 +0.5%)
*日経平均株価*:終値=1万9007円60銭(前日比+96円82銭 +0.5%) …【反発!?】
<アリアンツ・グローバル・インベスター ズ・ジャパン:寺尾和之最高投資責任者>:*B
・「世界景気は回復局面にあり企業業績は来年度に向け良くなるという認識が根底にある。」
・「米国の金利が上昇傾向にある中で…
…1ドル=111円台から円高が加速するような状態ではなく…業績の下振れ懸念は乏しい。」
・「日米首脳会談のリスクも市場はかなり織り込んでいる。」
・「リスクが顕在化しなければ…好感される可能性は高い。」
>>:このノー天気さが国内株式市場を滅茶苦茶にしていることは間違いない(笑)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=0000
※移動平均線循環分析では再び「天井圏」から「下降トレンド」への移行期へ…
※トランプ相場はトランポリン相場だが…5日線・25日線ともに下向きになった点に注意
●NY株式市場概況●170208
・ダウ平均 20054.34(▲35.95 ▲0.18%)
・S&P500 2294.67(+1.59 +0.07%)
・ナスダック 5682.45(+8.24 +0.15%)
・CME日経平均先物 18975(大証終比:▲15 ▲0.08%)
*ダウ平均*:小幅安での推移
★トランプ政権の政策運営に不安感強まる
…大型減税やインフラ投資など経済政策への期待若干後退
☆企業決算:SP500採用銘柄の半分以上が発表終了=平均で8.2%の増益…まずまずの内容
https://kabutan.jp/stock/chart?code=0800
※NYダウは依然「天井圏」。5日線・25日線も上向き。まだ売り込み難いだろう。
●NY外為市場概況●
■為替が一歩先に行く
※私が前から言ってきた「為替が一歩先を行く」…だいぶご理解いただけたのではないか(・・?
※為替はまた他の市場に対する先行を再開した模様
●ドル売り優勢続く。
▼入国規制を巡ってトランプ政権と米裁判所が係争
…初期段階から政権運営がスムーズに進まず
→市場が期待している大型減税など経済政策へのリスクも意識
▼欧州の政治不安
▼先週の米雇用統計…賃金の伸びの低さ→FRBは直ぐには利上げができないとの見方も
…市場では3月利上げの可能性を織り込む動きは小さい
…3月FOMCでの利上げの確率を5%程度で見ている状況
*ドル円*:NY時間に入って売りが優勢…再び111円台に下落(一時111.65付近≒今週安値)
>午後…10年債入札=不調…米国債利回り急上昇→下げ渋る場面も(112円台に戻す)
▼上値は重い雰囲気に変化なし
※一部には…そろそろ、押し目買いの好機との声も…
※大型減税などの具体的な経済政策が打ち出されるまでは現状継続か(・・?
*ユーロドル*:ロンドン時間に1.0640近辺まで下落…NY時間に入って一時1.07台回復
▼フランス大統領選への不透明感…ユーロ圏の政治リスクが再び意識→ユーロは売り優勢に
▼ギリシャへの不安再燃
<IMF>:ギリシャに対するレビュー公表
・ギリシャが更に救済を受けるためには…
…同国の金融機関の資本バッファー(最低自己資本に積み増す部分)が100億ユーロ必要
⇔ギリシャ中銀は異議を唱えている。
●NZ中銀:金融政策委員会…政策金利【据置】決定
<中銀声明>
・「NZドルは下落が必要。」
・「不確実性が残り…政策は調整が必要な可能性。」…利下げの可能性を示唆
→NZドルは売りを強める
*ドル円*
>現在値=111.80円 本日予想レンジ=111.00円⇔112.50円
今週予想レンジ=110.50円⇔114.75円
★75日線割れで続落余地(本日75日線割れ確実)
https://kabutan.jp/stock/chart?code=0950
★「天井圏」から「下降トレンド」への移行期に突入
※日経平均・NYダウが「トランポリン」相場になったのに対して為替は方向性を明確に出す
※現在5日線=112.38円⇔75日線=112.04円と急接近…デッドクロスで「下降トレンド」入り
*豪ドル円* 早期利下げ観測の後退が下支え
>現在値=85.45円 本日予想レンジ=85.00円⇔86.15円
今週予想レンジ=84.00円⇔87.30円
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【現在の懸念材料】
(1)米国動向
<トランプ大統領>
・大統領令の係争が長引いていることは信じがたい。
・裁判所はかなり政治的に傾斜しているようだ。
・実物の壁を建設する。
(2)中国動向
◎全国人民代表大会(全人代:国会に相当)の開幕まで1カ月を切る中…
「軍民融合など国の重点改革が今後加速する」
(3)石油価格動向…>2月08日:WTI:1バレル(3月)=52.34(+0.17 +0.33%)【反発】
★米石油協会(API)統計…原油在庫急増→売り先行
☆短期的な売られすぎ感+☆米エネルギー情報局(EIA)統計…ガソリン在庫の予想外の減少
→プラスサイドへと切り返す
*EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)*
★原油在庫+1383万 ☆ガソリン▲86.9万 ・留出油 +2.9万
(クッシング地区) ★原油在庫+114.3万
(4)欧州動向 (含 欧州金融不安…消えては浮かぶタイマー付爆弾)
<バイトマン独連銀総裁>:現地紙とのインタビュー
・雇用の安定や政府の増収につながっている低金利の恩恵を独国民は受けている。
・ECBが緩和的な政策を終了できる地点はまだ先。
・ユーロ圏景気が持続的にかつ大きく上昇すれば…金利は再び上昇。
<ビルロワドガロー仏中銀総裁>
・ユーロ相場が過小評価されているとの主張は不当
・独仏国債と他のユーロ各国国債の利回り格差には一時的に緊張がみられる
・仏銀行システムはG7になかで最も健全
・仏競争力には進展がみられる
・仏のEU離脱は否定される
[経済指標]
(5)BREXIT
<英下院>:メイ首相に、リスボン50条のEU離脱を通告する権限を承認
[経済指標]
(6)日銀緩和政策
・ETF購入>2月08日
・従来型ETF=0億円(2月購入2回・総額1407億円)
・設備・人材投資企業支援関連ETF=12億円購入 (2月購入2回=計24億円)
[経済指標]
*国際収支(12月)*
・経常収支:結果+11122億円<予想+11833億円・前回+14155億円
・同季調済:結果+16692億円<予想+17094億円・前回+17996億円
・貿易収支:結果+8068億円>予想+7389億円・前回+3134億円
(7)新興国景気懸念…強いドルによる資金流出
※全体としての…☆サポート材料 ★懸念材料
☆中国経済指標堅調 ★★米トランプ大統領保護主義的通商政策 ☆石油価格安定
【ブラジル】:インフレ率の落ち着きを受け…利下げ期待がやや高まる。
*1月FGVインフレ率(IGP-DI)=前月比+0.43%<予想=+0.50%<前月=+0.83%
(8)IS国テロ…地政学的リスクの「拡散」
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【各国金融政策】
>9日
【ニュージーランド】
<NZ中銀政策金利>:結果+1.75%=予想・現行【据置】
<NZ中銀声明>
・NZドルは下落が必要。
・NZドルは引続き均衡成長のための持続的水準より高い。
・インフレ率は19年第2四半期に2%に達すると予想。
・不確実性が残る。
・政策は調整必要な可能性。(利下げの可能性示唆)
>>:NZドル売り
>8日
【インド】
<中銀政策金利>結果+6.25%>予想+6.00%・現行+6.25%【据置】
※政策スタンスを「緩和的」から「中立的」に変更
【ポーランド】・【タイ】
<中銀政策金利>:結果+1.50%=予想・現行【据置】
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※加藤の夢…もう一度「東京フォーラム」でセミナーを!!