「思考回路:つぶやき」20200811
●今日もNY株式は元気だ…
◎8月8日発表の米国雇用統計(7月)
☆非農業部門雇用者数(事業所調査:季節調整済み)
>前月比 +176万人>予想:+148万人
・6月 +479万人↓速報値 +480万人…若干下方修正
・7月の非農業部門雇用者の総数
・新型コロナ感染のパンデミック(世界的大流行)前の2月の水準を
なお1300万人ほど下回っている。
☆失業率 10.2%<予想は10.6%(前月 11.1%)
・新型コロナ感染拡大が引き起こした景気後退(リセッション)の底から
米経済が抜け出しつつある中で労働市場が持ち直していることを示す。
・失業率は高止まり。今後の道のりも平たんではないとみられる。
∵(1)米新規失業保険申請件数…雇用市場の回復ペースの鈍さを示唆。
∵(2)事業者の間では政府プログラムで得た資金払底。
∵(3)失業保険給付の上乗せ措置失効は個人消費を圧迫。
<バンク・オブ・アメリカ米経済担当責任者:ミシェル・マイヤー>
・「経済活動の再開当初の持ち直し時期は過ぎた。」
・「当然のことながら雇用創出ペースは幾分緩む。」
・「米労働市場の完全回復という点では…まだ長い道のりがある。」
・「進展はしている。」
◎6月の米求人件数:米労働省
・発表 588.9万件>予想 530万件(前回分 537.1万件に下方修正)
◎7月の米雇用トレンド指数:コンファレンスボード(全米産業審議会)
・発表 50.89>6月 49.46(↑49.05)
>NY株式10日(NY時間16:22)
☆ダウ平均 27791.44(+357.96 +1.30%)
☆S&P500 3360.47(+9.19 +0.27%)
★ナスダック 10968.36(▲42.63 ▲0.39%)
☆CME日経平均先物 22520(大証終比:+180 +0.80%)
◎ダウ平均は大幅反発。
☆週末…トランプ大統領がパンデミック支援策継続の大統領令発令。
・ホワイトハウスと民主党の追加経済対策の協議…未合意のまま。
・失業給付の上乗せ措置&学生ローンの支払い延期&立ち退き延期
&給与税支払い猶予の暫定措置など。
・失業給付の上乗せ措置(与野党の対立点)…週400ドルに減額。
⇒市場…協議は難航も今月中には合意できるとの楽観的な見方が多い様子。
∵9月になれば…たとえ一部の州だけでも学校が再開。
→それに伴い消費も促進
⇒それまでにはより多くの親が仕事に戻ることができるようになる。
★米中対立…エスカレートの様相
・いまのところは冷静に行方を見守っている印象。
<ムニューシン米財務長官>
・失業給付は10セントたりとも州の負担にはならない。
・1兆ドルの州支援というのはあまりに非常識。
・民主党は合意したがっていると思う。
・Tiktokは明らかに安全保障上の対応。
>8月10日:NY為替概況
■ドル・円…106円14銭から105円71銭まで下落。
☆景気支援のための米国議会交渉難航
∴トランプ大統領…失業保険補助の延長などの法案含む大統領令に署名。
☆米国の6月JOLT求人件数が予想外に増加。
→景気回復や労働市場の堅調な回復期待に底堅い展開。
■ユーロ・ドル…1.1792ドルまで上昇後1.1736ドルまで下落。
★トルコリラの急落がユーロにも悪影響を与えるとの懸念。
★米国が対欧州製品にあらたな関税をかすとの懸念根強い。
→上値抑制。
■ユーロ・円…124円77銭から124円37銭まで下落。
□ポンド・ドル…1.3034ドルから1.3103ドルまで上昇。
□ドル・スイス…0.9180フランから0.9139フランまで下落。
【加藤私見】
・どこから売りに転じるか?
・焦点はそこだけだ。