「思考回路:つぶやき」20201004
●さて…トランプはある意味「懸念通り」の展開か?
>週末:海外動向
【ワシントン時事】10月03日:20時30分:JIJI.com
<トランプ米大統領>
・2日…新型コロナウイルスの症状を訴え入院。
・ホワイトハウスは「大事を取った」と主張。
・首都ワシントン近郊の軍医療センターに移動。
・微熱やせきがあると報じられているが詳しい病状は不明。
★主治医声明
・米リジェネロン社の抗体薬を投与。
・臨床試験でウイルス低減の効果を確認。
・食品医薬品局(FDA)未認可。
<リジェネロン社>
・他の治療法がない重篤患者に適用される「例外的使用許可」
の申し出がトランプ氏側からあった。
<専門家>
・未承認薬の使用は異例。
・病状への懸念の大きさを物語る。
>2日深夜
★主治医:再声明
・大統領はとても調子は良く酸素補給は必要ない。
・FDAの緊急認可を受けた治療薬「レムデシビル」を投与。
●トランプ氏周辺で新型コロナ感染が相次ぐ。
>2日夜
・トランプ陣営のステピエン選対本部長の感染が新たに判明。
<米メディアVOX>
・ホワイトハウスの関係者で陽性が確認されたのは12人に上った。
・感染者の多く…トランプ氏が連邦最高裁判事候補を発表した9月
26日のホワイトハウスのイベントに参加。
・イベントではマスクを着用しない人の姿が目立つ。
・座席も間隔を空けていなかった。
・大統領夫妻&コンウェー元大統領顧問や2人の上院議員
ノートルダム大学長らが陽性と診断。
→集団感染が起きた可能性。
⇒さて…あと1カ月…マーケットはこの事態をどう消化するか?
【Covid19感染】
<クドロー米国家経済会議(NEC)委員長>
・トランプ大統領と昨夜面会…状態が悪いとは感じなかった。
・大統領の容体は軽度だと聞いている。
・私は陰性だった。
・メドウ首席補佐官も問題ない。
・景気対策合意は規模1.5兆ドル前後で模索。
<財務省:クローリー報道官>
<ムニューシン米財務長官>
・ムニューシン長官は新型ウイルス検査で陰性。
・ムニューシン長官は毎日検査を受けている。
>NYタイムズ
・パウエルFRB議長は新型ウイルスの陽性判明者との接触はない。
<バイデン候補>
・ウイルス検査実施。
・側近によると陰性だった。
【米国景気】
<カプラン・ダラス連銀総裁>
・9月の米雇用統計は自身の見通しに沿った内容。
・経済の回復が鈍化しているリスクはある。
・財政支援の不足が見通しに下振れリスクを与えている。
・FRBの追加支援が必要なら中小企業や個人事業主への
支援になる可能性。
<カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁>
・米経済の回復には長い道のり。
・米雇用統計は失望的だった。
・正常に戻るには少なくともあと1年はかかる。
・追加の財政支援がなければより多くの企業に悪影響。
・財政支援は回復には非常に重要。
【BREXIT】
<バルニエEU首席交渉官>
・英国との交渉に進展はない。
・両者には深刻な相違が依然残っている。
・来週に克服しなければならない。
<フロスト英首席交渉官>
・漁業権巡るEUとの相違は克服不可能になりつつある恐れ。
【NY株式市場概況】10月02日
★ダウ平均:27682.81(▲134.09 ▲0.48%)
★S&P500:3348.44(▲32.36 ▲0.96%)
★ナスダック:11075.02(▲251.49 ▲2.22%)
☆CME日経平均先物 23215(大証終比:+235 +1.01%)
●ダウ平均は反落。
★トランプ大統領とメラニア夫人が新型ウイルス検査で陽性判明。
→リスク回避の雰囲気強める(▲400ドル超下落で始まる(。
▽買戻しもみられダウ平均は下げ渋る動きも。
☆トランプ大統領の症状が「軽度」と伝わる。
■大統領選まであと1カ月ほどのタイミングでの衝撃的なニュース。
→市場は不安感を強めている様子。
<ホワイトハウス>
・2日のフロリダ州での集会を含めて大統領の公的イベントを
全てキャンセル。
・トランプ大統領は少なくとも10日間は遊説を行えない可能性。
●今回の陽性判明…パンデミックへの対応を巡って選挙戦に
何らかの影響が出そう。
□米雇用統計
●非農業部門雇用者数(NFP)=66万人<予想
⇔前回分が上方修正。
◎失業率=7.9%<8%
⇒少なくともネガティブな反応は出ず。
☆FRBの低金利長期化のスタンスには変化なしとの観測。
【NY外為市場概況】10月02日
*ドル・円:105円13銭へ下落後105円40銭まで上昇して引け。
★トランプ大統領の新型コロナウイルス感染報道…米国政局不安拡大。
★米9月雇用統計…雇用者数の伸びが予想以上に鈍化。
→一時ドル売りが優勢に。
☆9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値…予想以上に上方修正。
☆民主党:ペロシ下院議長…米追加パンデミック経済救済策の合意に
楽観的な見方示す。
→ドル買い&リスク選好の円売り強まる。
*ユーロ・ドル:1.1734ドルへ上昇後1.1700ドルへ下落。
*ユーロ・円:123円10銭へ下落後123円54銭へ反発。
☆米追加経済救済策への期待…リスク選好の円売りが優勢に。
■ポンド・ドル:1.2948ドルから1.2894ドルへ下落。
<EU:バルニエ首席交渉官&英国:フロストEU交渉担当者>
★通商交渉で一部相違が大きく克服不可能になりつつある恐れ警告。
<メルケル独首相>
・交渉が続く限り合意を楽観視している。
∴下値も限定的。
*ドル・スイス:0.9218フランへ上昇後0.9197フランまで反落。
[経済指標:米国]
>雇用統計
●9月非農業部門雇用者数
・発表:+66.1万人<予想:+85.9万人
・8月:+148.9万人↑+137.1万人)
・民間部門雇用者数
・発表:+87.7万人>予想+85万人
・8月:+102.2万人↓+102.7万人)
●9月平均時給
>前年比:+4.7%<予想:+4.8%(8月:+4.6%↓+4.7%)
◎9月失業率:7.9%<予想:8.2%(8月:8.4%)
・労働参加率:61.4%<予想61.9%(8月61.7%)
◎9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値
・発表:80.4>予想:79.0(速報値:78.9)
●8月製造業受注
>前月比:+0.7%<予想:+0.9%(7月:+6.5%↑+6.4%)
◎8月耐久財受注改定値
>前月比:+0.5%>予想:+0.4%(速報値:+0.4%)
⇒微妙な指標のせめぎ合いが続く。
■トランプの暴走の報いが「Covid19感染」となって表れ、現在最重要
課題の「追加支援策」の進行が遅れることは痛い「現実」だ。
⇒市場は「なんとかなる」との期待を込めて越週したが…