●「織込み済み」の材料が発表されるとこうなる…という典型だった。
●狂気の大統領の行動にも目を離せない。
●Covid19も変異種というあらたな問題を抱え込んだ。
●Covid19収束後の経済への期待という「期待のゴム」はかなり
伸びっているように感じた一日だった。
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＞2021年01月15日の海外市場動向
【米国金融政策】
　＜カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁＞
　　・インフレが２％を若干超えても絶対に問題はない。
　　・２％超のインフレ・オーバーシュートのリスクはない。
　　・失業率はひどく欠陥のある測定値。
　　・インフレ目標の進捗状況の測定は賃金上昇が重要。
　＜ローゼングレン・ボストン連銀総裁＞
　　☆バイデン次期大統領の経済対策は巨額だが適切。
　　　・経済支援には財政拡大が必要。
　　☆ゼロ金利は財政拡大には素晴らしい時期。
　　　・金融政策と財政政策の融合は適切。
　　★経済は公衆衛生に左右される。
　　　・人々が安全を感じるまで完全な回復はない。
　　☆第１四半期の成長は弱い。しかし…下期は力強い回復見込む。
　　　・３月に直面した資金市場の問題は解決されていない。
　　　・メインストリート・プログラムについてバイデン氏のチームと
　　　協議していない。
【Covid19】
　＞米国
　＜デブラシオＮＹ市長＞：インタビュー
　　●供給が不足で来週にもワクチンの在庫が尽きる見通し。
　　　・供給がない場合は予約システム凍結の必要があるとの認識示す。
　　　・市内の病院はワクチン接種の予約をキャンセルまたは停止。
　＜米疾病対策予防センター：ＣＤＣ＞
　　●英国で発見の新型ウイルスの変異種は約２カ月以内に米国で勢いを増す。
　　　・その急速な広がりは国民の間にワクチン接種の緊急性を高めるだろう。
　　　・現段階では低いレベルの警告。
　　　・変異種は現在のウイルスよりも約50％感染力が強い。
　　　・３月までに米国での症例の大部分を占める可能性がある。
　＞英国
　＜ジョンソン首相＞
　　　・すべての英渡航窓口は月曜日の午前４時から閉鎖へ。
　　　・英国では320万人以上がワクチンを接種。
　　　・80歳以上の老人の45％がワクチンを接種。
【NY株式市場概況】：NY株式15日（NY時間16:22）引値
●ダウ平均：30814.26（▲177.26　▲0.57%）
●S&P500：3768.25（▲27.29　▲0.72%）
●ナスダック：12998.50（▲114.13　▲0.87%）
●CME日経平均先物：28310（大証終比：▲150　▲0.53%）

●ダウ平均は続落。
　＞前日…バイデン次期大統領が追加経済対策案を公表。
　　・大規模な対策を打ち出してくることは市場もすでに織り込み済み。
　＞３連休控え
　　▼米株式市場は利益確定売りが優勢に。
　　　★小売売上高=予想外の減少。

　※バイデン次期大統領：追加経済対策
　　・規模=1.9兆ドル
　　　・失業給付
　　　　・上乗せを週400ドルに増額。
　　　　・期間を9月まで延長。
　　　　・直接給付は現行の600ドルから2,000ドルまで増額の意向。
　　　・州＆地方政府への支援=3,500億ドル
　　　・ワクチン接種などの新型ウイルス対策=4,150億ドル
　　　・中小企業への支援=4,400億ドル
　　　・最低賃金=時給15ドルへの倍増を議会に求める方針。
　　＞市場の反応
　　　・野心的で包括的な内容だが議会の審議を経て成立させられるのか？
　　　　…審議の過程で規模は小さくなるのではとの見方も。
　　　・規模が大きい分…増税への懸念にも繋がっている様子。

▼ダウ平均…一時▲378まで下落。
　・景気の先行き期待も根強く…売りが一巡すると押し目買いで下げ渋る。
【NY外為市場概況】
〇ドル・円：103円64銭へ下落後103円90銭へ上昇して引け。
　★米12月小売売上高…3カ月連続のマイナスに落ち込み。
　★12月生産者物価指数（PPI）も予想を下回る。
　→一時ドル売りが強まる。
　☆バイデン次期大統領が提示した1.9兆ドルの追加経済対策への期待
　を受けたドル買いが再燃。
●ユーロ・ドル：1.2133ドルから1.2077ドルまで下落して引け。
　★独仏の新型コロナウイルス感染拡大に伴う規制の厳格化。
　★伊蘭の政局不安。
　→ユーロ売りに拍車。
●ユーロ・円：125円80銭から125円41銭まで下落。
●ポンド・ドル：1.3634ドルから1.3572ドルまで下落。
〇ドル・スイス：0.8870フランから0.8912フランまで上昇。

[経済指標：米国]
●12月小売売上高
　＞前月比　▲0.7％＜予想：0.0％（11月：▲1.4％↓▲1.1％）
●12月生産者物価指数（PPI）
　＞前月比　＋0.3％＜予想：+0.4％（11月：+0.1％）
●1月NY連銀製造業景気指数：＋3.5＜予想：6.0（12月：4.9）
〇12月設備稼働率：74.5％＞予想：73.6％（11月：73.4％↑73.3％）
〇12月鉱工業生産
　＞前月比＋1.6％＞予想：+0.5％（11月：＋0.5％↑+0.4％）
●1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値：79.2＜予想：79.5（12月：80.7）