加藤肇の「前向き!!投信ゼミナール!!」

・「よくわからないまま」投信を利用してる方!!

・銀行での投信窓販解禁以来、16年!!
・お客様向けセミナー講師回数3500回超!!
・指導した販売担当者は10000人以上!!
・お客様目線から「やさしく」「大事なとこだけ」
 解説します!!

【昨日のマーケットから:160129】サプライズ

□■前向き!!投信ゼミナール!!■□第146号

☆彡:根本的解決を認識しない限り、一時的な上げ下げで「騒ぎ」「燥ぐ」のは己が愚かさを露呈する
だけだと心に刻もう

☆彡:昨日の冒頭コメントで…「やるなら、マイナス金利導入のほうが「真っ当」な気がするが…」と
申し上げた…
☆彡:これは「黒田バーズカ3」は実行困難な状況に陥っており、それでも尚且つ「金融緩和」が必要と
するならば「マイナス金利導入」が理屈に合っているという意味で申し上げた。
☆彡:何度も申し上げてきたが、アベノミクスは「資産効果」が全ての政策である。なにがなんでも
「資産効果」(株高)は死守しなければならない。
☆彡:アベノミクスの推進役であった甘利財務相の辞任した翌日、株式市場に漂うであろう不安感を
「マイナス金利」という「新兵器」で吹き飛ばしてみせた(・・?…中央銀行の独立性と見識は何処に(・・?
☆彡:当面、このサプライズにマーケットは「戻り」を試す展開になるだろう…しかし、やがて「鍍金」は剥げるだろう
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【当面見通し&方針:1511末時点】 (追加あり…(6))
(1)年初急落…持ち直しは年央以降…年末急進
(2)日経平均は14000円(ちょい割れあり)から22000円
(3)ドル円は115円(ちょい割れあり)から125円
(4)反発のきっかけは「中国」の「本格的財政」出動を相場が認めること
(5)新興国関係は「腹を決めて」金利を取るに徹する(投信で言えば基準価額が20%下がったら
買い下がる)
(6)買い下がったもので利益が出たものは10%毎に利食い
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※ご注意ください!! 
・本ブログの情報は…
 信頼できると判断した資料や私の経験をもとに提供させていただいておりますが、
 今後の投資成果を保証するものではありません。
・「投資」にあたっては「自己判断」「自己責任」で行っていただくようお願い致します。 
・*Bはブルンバーグから*nは日経電子版から*Rはロイターからの引用コメントです
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<日銀>:金融政策決定会合
☆史上初の「マイナス金利」導入
…2%目標安定持続に必要な時点までマイナス金利付緩和を継続
…日銀当座預金を3階層に分割:(プラス)(ゼロ)(マイナス)金利適用
…長期国債買入とあわせ金利全般により強い下押し圧力加える
…量・質にマイナス金利加えた3次元で追加緩和可能なスキームに
※5対4の賛成多数で決定
(邦銀関係者)
・「緩和するかどうかわからない状態だったのでサプライズだった」
・「マイナス金利導入で将来に向け政策が出尽くしたのではないか(・・?」
・「5対4との評決も不安が残る。」
・「どちらにしても、日銀は今後に懸念を残す政策を決定したとの認識だ」
☆彡:こういう意見に耳を傾けることは大切だ。

(日銀各委員の見解)
<木内委員>:反対
・「マイナス金利の導入は危機時の対応策としてのみ妥当。」
<石田委員>:反対 
・「 国債イールドカーブ低下が実体経済に大きな効果と判断されず・」
<白井委員>:反対
・「複雑な仕組みが混乱を招く恐れがある。」
・「マイナス金利導入は資産買入れの限界と誤解される恐れ。」

☆彡:なにか「ホントはやりたくなかった」感が漂うが…お気楽株式市場は当然燥ぐ…
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【日本株概況:日銀受けて乱高下=評価定まらず】

配信日時:2016/01/29 (金) 15:43

・日経平均           17518.30(+476.85 +2.80%)  ・TOPIX          1432.07(+39.97 +2.87%)
・東証マザーズ        831.34(+7.49 +0.91%)       ・ジャスダック    108.93(+0.54 +0.50%)
・東証REIT指数      1781.00(+94.47 +5.60%)

▽日経平均株価:大幅反発
>午後…日銀はサプライズ的にマイナス金利導入を決定
△▼日経平均は一気に上げ幅を600円近くまで伸ばし…その後250円超安まで急落するなど乱高下
∵(1)マイナス金利は当座預金の一部に留まることから効果に疑問が出た
∵(2)マイナス金利を嫌気して銀行株が急落したため相場全体の重石に
∴市場では欧米勢の反応を見極めたいとの思惑も…日銀結果に関しての評価は持ち越し

※東証1部:(売買代金)4兆4317億円…昨年8月以来の高水準

<アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパン:寺尾和之チーフ・インベストメントオフィサー>
:*B
・「円高懸念があった中、それを和らげるような決定だった。」
・「業績が好調な企業の株価にはプラスに効いてくる」
・「今回会合では日銀が動くという雰囲気ではなかったため驚き。」
・「出尽くしにならないように期待させ、日銀はまた何かするのではないか」
☆彡:妄想は続く…
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【NY株式概況:日銀マイナス金利導入好感】

NY株式29日(NY時間16:30)
・ダウ平均   16466.30(+396.66 +2.47%)  ・S&P500    1940.24(+46.88 +2.48%)
・ナスダック       4613.95(+107.28 +2.38%)
・CME日経平均先物 17895(大証終比:+255 +1.43%)

▽大幅続伸
∵日銀…サプライズのマイナス金利導入を好感
…アジアや欧州の株式市場が上昇した流れを引き継ぐ

※米国:10~12月期GDP…景気減速を示す内容
⇔逆にFRBは市場に配慮した政策に戻すのではとの期待にも繋がった模様。

→ダウ平均は終始堅調な動き…引けにかけて上げ幅を拡大するなど強い動きに

【米国】:経済指標
*実質GDP・速報値(第4四半期)22:30
>前期比年率
・結果 0.7%<予想 0.8%・前回 2.0%

*GDPデフレータ・速報値(第4四半期)22:30
>前期比年率
・結果 0.8%=予想 0.8%・前回 1.3%

<米調査会社IHS:チーフエコノミスト;ナリマン・ベーラベシュ>:*B
・「米経済は思っていたほど強くないのかもしれない。」
・「非常に弱い部分があるのは明らかだ。」
・「しかし、成長への基盤はしっかりしている」
・「10-12月は減速したものの…消費支出の回復に向け状況は整いつつある」

*個人消費・速報値(第4四半期)22:30
>前期比年率
・結果 2.2%>予想 1.8%・前回 3.0%

*シカゴ購買部協会景気指数(1月)23:45
・結果 55.6>予想 45.3・前回 42.9

*ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値(1月)
・結果 92.0<予想 93.0・前回 93.3
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【NY外為市場概況:円急落】
▽円急落…ドルに対しここ1年余りで最大の下げ
∵日本銀行が予想外のマイナス金利導入を決めたことに反応
(市場):競争的な通貨切り下げが再び起きるとの見方が広がる…

<クレディ・アグリコル:G10通貨戦略責任者;バレンティン・マリノフ>:*B
・「日銀は思い切った政策を打ち出し…世界の通貨戦争に再び参加した」
・「ユーロのさらなる上向き調整がユーロの実効為替レートを押し上げるためにECBは3月に再び緩和策の拡大を余儀なくされるかもしれない」
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☆彡:取り敢えず昨日は「要注意人物:Mr黒田」がマーケットを「びっくりポン」させた一日だった…

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