●次第にFRBのインフレ抑制策に視点が移り
つつあるのは「真っ当」な動きとも言える。
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>2022年03月11日の海外市場動向
【NY外為市場概況】
◎ドル・円
・116円81銭から117円31銭まで上昇。
>来週:FOMC開催
☆FRB…2018年来で初めての利上げを
織込むドル買い継続。
●ユーロ・ドル
・1.1011ドルから1.0902ドルまで下落。
☆ロシアのプーチン大統領
・停戦交渉である程度前向きな動きがあった。
⇒停戦期待にいったんユーロ買い強まる。
★利上げを織込むドル買いに一段安。
●ユーロ・円
・128円77銭から127円82銭まで下落。
●ポンド・ドル
・1.3106ドルから1.3036ドルまで下落。
◎ドル・スイス
・0.9306フランから0.9349フランまで上昇。
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[経済指標:米国]
●3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:59.7
<予想:61.0(2月:62.8)
●3月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:5.4%
<予想5.1%(2月:4.9%)
●3月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値
発表+3.0%(2月:3.0%)
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【NY株式市場概況】11日(NY時間16:20)
●ダウ平均:32944.19
(▲229.88 ▲0.69%)
●S&P500:4204.31
(▲55.21 ▲1.30%)
●ナスダック:12843.81
(▲286.15 ▲2.18%)
●CME日経平均先物:24945
(大証終比:▲145 ▲0.58%)
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●ダウ平均は続落。
▽序盤は買い先行。
<ロシア:プーチン大統領>
ウクライナとの協議で前向きな変化があった。
→停戦に向けた期待高まる。
▼買い一巡後戻り売りに押される。
<ウクライナ側>:上記発言を否定。
<ミシガン大消費者信頼感指数>
・米消費者のインフレ期待
・1981年以来約40年ぶりの水準へ上昇。
→米利上げ期待が高まる。
>来週:FOMC…利上げ開始が確実視。
>市場
・その後もFRBは利上げを継続。
・年末までに1.75%~2.00%までの利上げ
可能性も
・0.25%ずつなら3月を含めて年内の毎回の
FOMCで利上げを実施する計算に。
⇒FRB…成長よりもインフレ抑制に注力。
●あの日…熊本にいた。
●羽田空港が閉鎖され、その日は東京へ
戻れなかった…
●妻と息子は欧州の空で届かないメール
を見詰めていた…
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●高値に踊らず・安値に怯まず。
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>2022年03月10日の海外市場動向
【NY外為市場概況】
◎ドル・円
・115円85銭へ弱含んだ後116円20銭へ上昇。
☆米2月消費者物価指数(CPI)
・40年ぶり最大の伸び。
→FRBの利上げを正当化する結果。
⇒金利上昇に伴うドル買い強まる。
☆ウクライナ⇔ロシアの外相会談
・停戦交渉に進展なし。
→警戒感から有事のドル買いも再燃。
〇ユーロ・ドル
・1.1121ドルへ上昇後1.0980ドルまで下落。
☆ECB:定例理事会
・市場の予想通り政策金利【据置】決定。
・インフレがECBの目標である2%で安定する
可能性が高まる。
→想定より早く量的緩和を終了する計画発表。
→年内の利上げの可能性も除外せず。
⇒一時ユーロ買い加速。
★ロシア⇔ウクライナ停戦交渉に進展なし。
・ウクライナ情勢が改善せず域内景気回復の
損傷となるとの根強い懸念。
⇒ユーロ売りに押される。
●ユーロ・円
・128円87銭へ上昇後127円42銭まで下落。
●ポンド・ドル
・1.3193ドルから1.3092ドルまで下落。
〇ドル・スイス
・0.9255フランから0.9309フランまで上昇。
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[経済指標:米国]
●2月消費者物価指数:前年比 +7.9%
=予想:+7.9%(1月:+7.5%)
●先週分新規失業保険申請件数:22.7万件
>予想:21.7万件
前回:21.6万件↑21.5万件
●失業保険継続受給者数:149.4万人
>予想:145.0万人
前回:146.9万人↓147.6万人
●2月財政収支:▲2166億ドル
<予想:▲2140.00億ドル
21年2月:▲3109.22億ドル
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【NY株式市場概況】10日(NY時間15:07)
>引け前
●ダウ平均:33109.12
(▲177.13 ▲0.53%)
●ナスダック:13105.84
(▲149.71 ▲1.13%)
●CME日経平均先物:25245
(大証終比:▲255 ▲0.99%)
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●反落。
・前日…楽観的な見方も。
・本日…再びリスク回避の雰囲気広がる。
★ウクライナとロシアの停戦交渉
・依然として出口が見えず。
★高インフレへの警戒感も重石に。
●2月:米消費者物価指数(CPI)
・40年ぶりの水準へ伸びが一段と加速。
・総合指数で前年比+7.9%
・ウクライナ危機で原油相場急騰前。
∴次回は8%超も警戒。
▼米国債利回り上昇。
・10年国債…2%台に再上昇。
→利回り上昇を嫌気したIT・ハイテク株
などの成長株への売りが下げを先導。
▼ナスダック…一時2%超反落。
>2週間前…ロシアがウクライナに侵攻
●市場は動揺が続く。
▼今週の米国株
・2020年以降で最大の上げ幅&下げ幅を
記録。
・原油価格急騰
・インフレ
・すでに40年ぶりの速いペースで進行。
・収まる気配なし。
→成長を抑制する恐れ大。
>市場の一部
・市場は恐らくインフレ上昇については
織り込み済み。
・代わりにウクライナ情勢とコモディティ
価格高騰による下流の影響に関心を集中。
・投資家にとって肝心なことは波乱含みの
展開に備え…知恵を絞り…感情的に反応しない
ことだ。
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●買戻し
●先を読まずに取り敢えず買う。
●これも相場だ。
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>2022年03月09日の海外市場動向
【ロシア制裁】
※EUのロシアへの制裁拡大の取組み
▼独が主要な障害に。
・国際決済ネットワークであるSWIFT
(国際銀行間通信協会)から排除するロシア
の金融機関リストに最大手ズベルバンクを
加えることに独が抵抗の中心的勢力に。
<ズベルバンク>
・ロシアのリテール預金の約半分を保有。
・当初SWIFTから排除のリストなし。
∵エネルギー関連取引は制裁対象外。
・ロシアのウクライナ攻撃が激化する中で
中東欧の加盟国から制裁強化を求める声。
<独:ショルツ首相>
・エネルギーに影響を及ぼし得る制裁は控
えるよう公に呼び掛け。
・原油やガスの輸入は欧州経済にとって
極めて重要。
・エネルギー輸入の継続は意識的な決定。
・ロシアからの供給を断ち切ることに反対。
⇒ウクライナ侵攻を巡りロシアに制裁を科す西側
諸国の取り組みに対立を生むリスク。
【NY外為市場概況】
◎ドル・円
・115円56銭まで下落後115円90銭まで上昇。
☆ウクライナが譲歩の姿勢示唆。
→停戦期待に有事のドル買い後退。
☆米1月JOLT求人件数>予想(過去最高)
→利上げを織り込むドル買い。
☆原油価格…高値から反落
→景気回復懸念も後退。
⇒リスク選好の円売り下支え。
◎ユーロ・ドル
・1.1009ドルから1.1095ドルまで上昇。
☆ロシア⇔ウクライナの停戦期待。
⇒有事のドル買い後退。
◎ユーロ・円
・127円20銭から128円47銭まで上昇。
☆ウクライナ:ゼレンスキー大統領
・ある程度妥協する準備がある。
⇒株高に連れリスク選好の円売りが優勢に。
◎ポンド・ドル
・1.3140ドルから1.3187ドルまで上昇。
●ドル・スイス
・0.9290から0.9251フランまで下落。
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【経済指標:米国】
◎1月JOLT求人件数:1126.3万件
>予想:1095.0万件
12月:1144.8万件↑1092.5万件
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【NY株式市場概況】9日(NY時間14:01)
◎ダウ平均:33276.40
(+643.76 +1.97%)
◎ナスダック:13221.54
(+425.99 +3.33%)
◎CME日経平均先物:25170
(大証終比:+420 +1.66%)
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◎リスク回避の雰囲気後退。
▽ダウ平均…一時+800ドル超反発。
<ウクライナ:ゼレンスキー大統領>
・NATOへの加盟は目指さない。
・一定の譲歩する用意もある。
→停戦に向けた希望が見えてきたとの声も。
※ウクライナのNATO加盟の可能性
・ロシアの侵略の要因。
・プーチン大統領の大きな関心事。
・プーチン大統領の唯一の要求ではないが
主要なもの。
∴撤退を望むなら面子を保つ意味でも
何らかの勝利を提供するものだとの指摘も。
⇔
●仮にウクライナ情勢が一服したとしても…
・ロシアへの制裁がすぐに解除されない。
・エネルギー価格急騰→高インフレ長期化。
⇒今年後半の成長の足かせに。
⇒株式市場がどの程度戻せるかは未知数。