●コロナ後の景気回復を何度も何度も
織込んだ市場。
●ここにきて「その後」への懸念が
台頭。
●他でも台頭してきているリスクに
まだ目はいっていないようだ。
●中国に「新文化大革命」の動き。
●習近平の本性があらわに…
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>2021年09月08月の海外市場動向
【金融政策:米国】
<米地区連銀報告>:ベージュブック
・経済成長は緩やかなペースに
若干下向いた。
・デルタ株がその要因の一つ。
・大半の地区で企業は楽観的なまま。
・引き続きサプライチェーン問題に懸念。
<ウィリアムズNY連銀総裁>
・長期インフレ期待は目標と一致。
・回復には時間がかかる。
・デルタ株が不確実性を拡大。
・雇用目標の進展を見たい。
・最大雇用の目標に戻るには長い道のり。
・インフレは2022年に2%付近への減速
見込む。
・資産購入ペース縮小開始は年内が適切
だが雇用次第。
・消費と雇用に対してデルタ株は重石。
・今年の成長は6%を見込む。
【財政問題:米国】
<イエレン米財務長官>
・議会指導部に書簡を送付。
・債務上限の回避措置は10月中に尽きる
公算大。
・できるだけ早く行動するよう要請。
【金融政策:英国】
<ベイリー英中銀総裁>
・利上げがあると考えるのは理に適う。
・インフレ上昇は持続しない可能性。
・労働市場の懸念は今や雇用が埋めている
・リバランスは予想以上に時間がかかる。
<ラムスデン英中銀委員>
・更なるインフレ上昇の可能性。
・インフレ圧力は労働市場から発生する
かもしれない。
・金融市場は英中銀がその仕事をすると
信頼している。
【金融政策:カナダ】
<カナダ中銀声明>
・2022年下期にスラックが吸収されるまで
政策金利は現行水準を維持。
・下期の回復は力強いとの見方を維持。
・インフレ上昇の要因は一時的なもの。
・インフレは3%を超えたまま。
・ガソリン価格とサプライチェーンの
ボトルネックによって上昇。
・債券購入プログラムの将来の変更は
景気回復次第。
・第2四半期の輸出はサプライチェーンの
混乱で縮小。
・感染拡大によるサプライチェーンの
ボトルネックが回復を圧迫する可能性。
・カナダ経済にはまだかなりの余剰能力
がある。
【規制強化:中国】
<新華社>
・中国共産党中央委員会の中央宣伝部と
国家新聞出版署がテンセント(騰訊)や
ネットイース(網易)などのゲームメーカー
を呼び出した。
・当局は監督を強化。
・違法行為に対する取り締まりを開始。
・未成年者が過度にゲームに熱中することが
ないように…ゲームの宣伝や販売促進や著名人
による広告などを厳格に規制する必要がある。
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【NY外為市場概況】
◎ドル・円
・110円15銭から110円39銭まで上昇。
☆米7月JOLT求人件数
・前月から減少予想に反し増加。
・過去最高を記録。
→労働市場への懸念後退。
⇒ドル買いが優勢。
★好調な10年債入札結果。
★FRB:米地区連銀経済報告
(ベージュブック)
・全米の経済成長
・新型コロナ変異株の流行で
緩やかなペースへ若干減速指摘。
→金利低下⇒ドル買い後退。
●ユーロ・ドル
・1.1830から1.1802ドルまで下落。
・ECB定例理事会控え
→ユーロの売り戻しが優勢に。
◎ユーロ・円
・130円22銭へ下落後130円42銭へ上昇。
◎ポンド・ドル
・1.3727へ下落後1.3784ドルまで上昇。
◎ドル・スイス
・0.9203から0.9235フランまで上昇。
[経済指標:米国]
◎7月JOLT求人件数
発表:1093.4万件<予想:1004.9万件
6月:1018.5万件↑1007.3万件
●7月消費者信用残高:億ドル
発表:+170.04<予想:+250.00
6月:+378.65↑+376.90
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【NY株式市場概況】8日(NY時間16:22)
●ダウ平均:35031.07(▲68.93 ▲0.20%)
●S&P500:4514.07(▲5.96 ▲0.13%)
●ナスダック:15286.64(▲87.69 ▲0.57%)
●CME日経平均先物
29770(大証終比:▲360 ▲1.20%)
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●ダウ平均…3日続落。
・特段の材料は見当たらず。
★デルタ株の感染拡大
・景気回復を鈍化させるのではとの警戒感
拡大。
→株式市場にも不透明感が広がる。
<ブラード・セントルイス連銀総裁>
※FOMCメンバー
・先週の弱い米雇用統計を受けても
FRBの資産購入ペース縮小の方向感に
変化はない意向示唆。
※直近の経済指標
・景気回復の減速を示し始めている。
・コスト上昇の圧力は依然として強い。
→FRBの資産購入ペース縮小のタイムラインに
疑問。
∵サプライチェーン問題と消費者の繰延需要
によりインフレはしばらく上昇が予想
∴FRBはそれほどハト派にはなれない可能性
があるとの声も。