●珍しくNY株式市場が冷静さを見せた。
●希望的観測だけでの買いは「咎め」を招く。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
＞2022年08月11日の海外市場動向
【NY外為市場概況】
◎ドル・円
　・131円74銭へ下落後133円05銭へ反発。
　★米：7月生産者物価指数（PPI）
　　・前月比でパンデミックによる経済封鎖
　　直後の2020年4月以降のマイナス。
　　・消費者物価指数（CPI）に続きインフレ
　　圧力の弱まりを示す結果。
　→FRB利上げペース減速織込むドル売り。
　☆FRB高官
　　・インフレ指標の改善も利上げ計画を維持
　　すべきと主張。
　→追加利上げ織込み長期金利上昇。
　→ドル買いが再燃。
●ユーロ・ドル
　・1.0364ドルへ上昇後1.0315ドルまで反落。
〇ユーロ・円
　・136円31銭まで下落後137円29銭まで反発。
●ポンド・ドル
　・1.2249ドルまで上昇後1.2197ドルまで反落。
〇ドル・スイス
　・0.9371フランへ下落後0.9413フランへ上昇。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
[経済指標：米国]
●7月生産者物価指数（PPI）
　前月比：▲0.5％＜予想：+0.2％
　6月：＋1.0％↓+1.1％
　前年比：＋9.8％＜予想：+10.4％
　6月：+11.3％
●7月生産者物価コア指数
　前月比：＋0.2％＜予想：+0.4％
　6月：+0.4％
　前年比：＋7.6％＜予想：+7.7％
　6月：＋8.4％↑+8.2％
◎先週分新規失業保険申請件数
　発表：＋26.2万件＜予想：26.4万件
　前回：26.0万件
●失業保険継続受給者数
　発表：142.8万人＞予想：141.8万人
　前回：141.6万人
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【NY株式市場概況】11日（NY時間15:33）
＞引け前
◎ダウ平均：33326.27
（+16.76　+0.05%）
●ナスダック：12782.98
（▲71.82　▲0.56%）
◎CME日経平均先物：28095
（大証終比：+305　+1.08%）
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
◎ダウ平均は小幅続伸。
　▼前半の上げを失い横ばいで推移。
　☆米：7月生産者物価指数（PPI）
　　・消費者物価指数（CPI）に続きインフレの
　　鈍化傾向を示したことが株式市場をサポート。
　　※エネルギー価格下落で前月比で予想外の0.5％
　　の低下。
　　・インフレ鈍化を示す新たな証拠
　　　・市場…FRBの利上げ幅縮小との見方強める。
　　　　・9月FOMC0.75％利上げへ見込み後退。
　　　　・0.50％利上げへの期待高まる。
　　　　※短期金融市場：現在見込み
　　　　　・0.5％の利上げ確率＝57％
　　　　　・0.75％の利上げ確率＝43％
　　　　「高インフレは若干緩やかになったが
　　　　　問題としてはまだ消えていない。」
　　　　「リセッション（景気後退）への警戒感
　　　　　も根強い中でインフレ指標の伸び鈍化
　　　　　を材料にした上げは行き過ぎでは？。」

　※米新規失業保険申請件数
　　・２週連続で増加。
　　●労働市場がさらに軟化していることを示唆。

　▼IT・ハイテク株失速…ナスダックは下げに。
　　★米国債利回りが上昇…成長株は戻売り強い。
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋